2013年5月31日金曜日

うれしい話/腫瘍崩壊?

昨日入れてる尿管がめっちゃ痛くて、もう我慢できなくて、どうにかなりませんかー!って訴えて予約入れてもらって病院行って来ました。

で、尿管を思い切って抜くか、入れておくか、判断むずかしいんですけどねっていわれつついろいろ相談した結果今よりも細い管にすることになりました。24fr→16fr。
細い管快適ー。

で、入れ替えるついでに膀胱洗浄してもらったんですが、その時尿に混ざって白いモロモロが。ずっと気にはなってたんです、膀胱炎になったかなーって言うと、「いや、違うと思う。尿道に管いれてて傷つくから濁る事はあるんだけど、これ、ひょっとしたら腫瘍が崩壊してるのかもしれないね。」と。

ええっ!先生それいい傾向ってこと?!と叫んだらいい傾向の可能性あります。と。

めっちゃうれしかったです。

この泌尿器の先生、絶対に少ない確率での話はしません。しても「あまり効果ありません」ときっぱり言う方です。それが管交換終わったとたんに、もう少ししたら膀胱鏡で中をみて腫瘍が小さくなっていたら管を抜きましょうって話になりました。いままでは診察の度に「おしっこピンクになった?」とか「詰まったら入院の準備してすぐ来てー」ばっかりしか言われてなかったのに今回はこれです。
いいようにとらずしてどうしよう!ってもんです。

塞栓で兵糧攻め、そのあとの抗がん剤。まだ1回目なのに希望が持てる話がきけました。
絶対これで良くなる!というイメージを常にもっていましたけれども、それが現実味を帯びてくるとますます良いイメージがわいて来ます。

再発でもちゃんと治る!きっと!

ズラっていうかウィッグと帽子(微妙に顔出しありだから見たい人だけどうぞ)/購入先とか医療用とかおしゃれ用とか

抗がん剤投与から2週間すぎたあたりから脱毛ktkr。

手櫛ですいたら4−5本からむ。
ほうほう、とおもって夜シャンプーしたらエンドレスで抜ける。
いつすすぎおわったらええん?ヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ

シャンプー後のタオルドライもタオルにかなりついてくる。
うーん。これはめんどくさい。

めんどくさいよぅってあるところでつぶやいたら「バリカンでしょ」って返事が来たので、そうだよね!ってことで行きつけの美容院に行って事情を話して潔くボウズにしてきました。

美容師さんは女性なので、さすがに躊躇してました。なんならベリーショートにまずしてみてー、と提案されたんだけど、いやー、もうざっくりいってくださいってお願いしてざっくりいってもらいました。

頭の形それほど悪くなくて安心。でも、ちょっと人相わるいw。
髪なくなったので地肌のマッサージしてもらったりして気持ちよかったー。

すでに4個もズラ(ウィッグ)を持っていたのでそのうちの2個をもっていって調整してもらいました。この2個、息子たちには評判よくないんですよねー。コスプレ系っていうか、アッシュからーだったりかなり茶色がきつかったりで、「いつものママじゃない!」(原文ママ)っていわれちゃいました。(息子たちはママって呼びません。普段はお母さんとか、かーちゃーん、って呼んでます)

そうかー。

次男は相変わらず「お経の本はいらんのか」とか「墨と半紙は...」って言ってきます。
だーかーらー、出家じゃないし、悟りは開かんでいいし、煩悩まみれでいいし。

さて、ズラ(ウィッグ)ですが、結局5個になっちゃったんだぜ。
で、真夏は直射日光で結構やけて熱いらしいので帽子をかぶる事に。
冬は冬で寒くて帽子は必要らしんだよねー。
なので、無事にそこそこの長さの毛が生えてくるまではズラと帽子にお世話になる事になるんだな。

てことで、ズラ(ウィッグ)購入先

ネットでいろいろ調べてみたんだけどいわゆる医療用として売ってるものってめっちゃたかい!有名どころのだとウン十万のものもあるらしい。
お手頃なところのもので十数万。

おしゃれ用なら高いものでも2−3万から安ければ数千円であるのにー。
とおもってさらに検索してみたら結構おしゃれ用を使ってる人がいる。
じゃぁわたしもーってことでいろんな人のオススメを見ながらちょこちょこ買ってみてたわけ。

私元気
メイン

この二カ所で買ったものが息子含む家族に好評。
どちらもAmazonさんなんですけどね。2800円とか3900円とかそんな値段のを購入私元気の方は6000円くらいかな?
値段をいうとみんな「そんな値段でそんなのがあるの?!」っていわれちゃう。しめしめって感じ。

人毛がはいってない全くの化繊だからライトのしたとかはちょっと不自然にひかっちゃったりしてるけど、多分そんなにだれも気にしてない。てか、ウィッグでばれてもいいじゃんって思ってるし。おしゃれでかぶってまーす!でいいんじゃないかなー。


ズラはおかねかけなかったけど、帽子はちょっといい物にしたよ。
なんでかっていったら、自毛が生えてきても使えるもんね。
(ズラは....ひょっとしたらやっぱりおしゃれでつかうかも(o´∀`;o)aポリポリ
とはいっても元の髪質が固い太い多いなんでウィッグネットで押さえきれるかどうか。そこが問題だよ)

これもまたAmazonで買ったんだけど、

CHA CHA'S HOUSE OF ILL REPUTE

ってところの。
なんでもアリシア・キーズ、リアーナ、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョナス・ブラザーズ御用達らしいんだな。

めっちゃかっこいいっす。
アラフィフのおばさんもそれなりに飾り立ててくれます。

ここで買う前にRope picnicとかにも同じようなのが置いてあったのでそれを試着してみたりしてたんだけど、微妙にちっちゃいんだよね。昔ユニクロで買った事があるんだけどそれはさらにちっちゃくて泣いた。私の頭が大きいだけなんだけど。
ここがいいのはサイズが2つあるタイプのがあるのよ。
私の頭(ちょっと大きめ)で57cmでちょうどいいくらい。



実店舗なら
CA4LA
http://www.ca4la.com/
ってところで売ってるらしいんだけど大阪にはルクアとグランフロントっていう私が住んでるところからはなぜか遠く感じてしまう場所にあるんだよなー。(その横にあるヨド梅は躊躇無くいくくせに)

試着してからきめようかなーとおもいつつも引きこもりは素直にネットで買えよなってことでネットでポチりました。ズラ(ウィッグ)も帽子も。

以前声が萬田久子さんみたいですよねっていわれた事があるんだけど、ロング+帽子=萬田久子風味で驚いたわー。

モノマネで声が似てる人って顔も似てるけど、私もそうなんかしら。

なんておもいつつハゲ生活をしばらく楽しもうとおもいまーす。

はずかしげも無くアップしてみる。













2013年5月24日金曜日

いろんな療法のエビデンスを調べるために

闘う為には情報が必要。 それもある程度のエビデンスとともに。

 と、いうことで私が調べた事をちょっとまとめておこうと思います。そういう情報があることで安心材料が増えてまた闘う力につながっていくし。

シイタケ菌についてはこの前のブログでいろいろ書いたので省略。

 ●ブロリコ
 http://www.brolico.jp

 東京大学との共同開発ってことなんですが、根拠となる論文とかの紹介がなくてなんとなく怪しげ。

 pier onlineっていう医学系の論文データベースがあります。そこで検索すると1件出て来ました。
 http://www.pieronline.jp/


ブロッコリー抽出加工食品(ブロリコ)の継続摂取によるヒトの自然免疫賦活作用に関する試験
著者: 木下弘貴 1 ; ほか
出典: 薬理と治療 2012年 40巻6号 p. 489 –494 出版社: ライフサイエンス出版

 http://www.pieronline.jp/content/article/0386-3603/40060/489 

誰でもお金を払えば読む事ができます。
ここにすべての文献が集約されている訳ではないので、ここに無いからといってエビデンスが無いという訳でもありませんのでそこは注意が必要かも。

●フコイダン

フコキサンチンとかフコイダンとか。 pier onlineでもいくつか出て来ましたが、読みたいなというものにはあたらず。

九州大学のデータベースだと修士論文のタイトル等がわかります。
http://mars.lib.kyushu-u.ac.jp/infolib/meta_pub/G9200001CROSS


九州大学大学院 農学研究院 生命機能科学部門 システム生物学講座 
細胞制御工学分野 教授 白畑實隆
 http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/crt/

ここがメインで研究されているようです。

大阪のとある医院の先生の名前もフコイダン療法とかで時々でてきますが、その先生も参加されてはいるようですね。

●塞栓術

膀胱にできた腫瘍から出血して血尿とまらず、塞栓術に至った訳なんですが、
これの抗腫瘍効果があった例についての報告が2つほどあったので読んでみました。

これはCiiNiiで検索しました。
http://ci.nii.ac.jp/

膀胱腫瘍で止血目的+抗腫瘍効果を期待して、あるいは止血目的であったのが結果として抗腫瘍効果をもたらしたのは57例中の66%、止血効果は80%だったとか。

もう一つは一人の方の例だったのですが、このかたはこれで寛解したようです。

66%はかなり大きな数字ですね。止血が80%ということはうまく動脈塞栓できなかった人が20%いるってわけでその人は66%の中にははいってないでしょう。
ということはうまく塞栓できたばあいは66%よりももっと高い数字になるんじゃないかなって勝手に思ってたりします。

うん。いい傾向だ!

2013年5月18日土曜日

闘う為に大事な友人関係

がんという病気、隠すものでもないし言いふらすものでもないと思って機会があればカミングアウトという事にしてました。

しかし、この友人関係ものすごくストレスになる(苦笑)

がん患者というのはとても勝手なもので腫れ物にさわるようにはされたくないけど、いつもの通りってのもちょっと淋しい。(o´∀`;o)aポリポリ

適度にいたわってほしいとおもったりするのです。

てか、人生最大の危機に見舞われているといっても間違いじゃないんだからそれくらいしてくれたっれいいじゃん!って思ってます。
わがまま万歳。

実は初発で手術した頃はもすごく自分の肩に力入れて、負けまいとして、周りの人の心配かけないでおこうとしてがんばってました。
つらいとか言わないでおこうって思ってました。
結局それがストレスになって再発まねいちゃったんじゃないかなって気がしています。

だから今回はそういうの全部辞めようと思いました。
人前でも辛かったら泣く、遠慮なく泣く。してほしい事はしてほしいっていう。イヤな事はイヤだって口にだしていう。溜め込まない。


友人関係もめんどくさい人とはしばらく連絡しないことにしました。
とくに私が病気でしんどい思いをしているのにもかかわらず、自分の愚痴しか言わない人。正直人の愚痴きいている暇ありません。私がかってにその人の愚痴を見たりきいたりして反応するのは問題ないっていうか、私がかってにその人に近寄っていってるのでいいのです。大抵の場合は私自身も共感できる事がおおいから近寄っていっているので。そうじゃなくて全く共感できないような愚痴で向こうから来られるのは勘弁ってこと。
私の免疫力返せ!って怒鳴りたくなる。


あと、むやみやたらと「がんばってね」を連発する人。
これもちょっとなぁ。
がんばってますよ、毎日。どんな治療法がいいのか調べたりとか自分の免疫力をあげることを考えて、抗がん剤の副作用にも耐えてますよ。これ以上どうがんばるねん!という気持ちになります。軽々しくいうんちゃうで!って感じです。

また、今回ある一組の知人グループにカミングアウトしたんですけれどもなぜかうちの息子たち賞賛。いや、たしかに2回の入院ですっかり家の事を分担してくれるようになりました。今回は特に長男が「俺が助けるから!」って言ってくれてほんとに助かっています。(ちなみに長男は薬学部の学生で、元々免疫やら抗がん剤の方向に進みたかった事もあり、私の経験が彼の将来に良いものをもたらしてくれるチャンスとちょっとおもっていたりします。)
さすがに再発で余命等の話もしたらそりゃ真剣になるよね。
そこでうちの息子の爪の垢を煎じて自分たちの息子たちに飲ませたいと。
そこ?そこなの?なんだかなぁって感じです。
前のブログに書いた「余命半年からの生還」の平塚厚子さんもかかれていましたが、友人関係って自分のためになる人だけでいいって思うようになりました。
あの本を読んだ感想で「潤沢な費用と友達をないがしろにする覚悟があれば」みたいなことを書いていた人をみかけたんですけれども、費用はともかく、最初に書いた通り人生最大の危機なのに自分をいたわることをしないでどーするんだって思います。自分をいたわる為に特定の知り合いから遠ざかる。これものすごく大事なことのような気がします。

主治医からは「今ものすごくがんばってる。だからがんばれなんていうのほんとに心苦しい。でも気持ちのもち用は大事。そこに力があるかどうかで全然ちがうから!」

この言葉は素直に「そうなんやー。やっぱり気持ちはだいじなのねー。闘うわー」って気持ちにさせてくれました。言い方って大事ですね。というか、そこに言った人の気持ちが入っているかどうかってのもあるような気がしました。

あと、全力で念送ります!とかいってくれたりする人。これも結構個人的にうれしかったり。念受け止めまーす。しっかりと。言葉にしなくても思ってくれる人って行動の端々から伝わってきますね。










サプリメントは民間療法にすぎないのか

最初がんと告知された時、一瞬いろんなサプリメントの名前が頭の中を駆け巡りました。
しかし、いろいろ調べてみるとむしろ抗がんよりもがんを喜ばせてしまうこともあるようなので一切飲む事をしませんでした。

しかし、

▶がんサポート情報センター

免疫を無力化する免疫抑制細胞を抑える「シイタケ菌糸体」 がんの増殖・転移を抑える免疫研究の最前線
 http://www.gsic.jp/immunity/mk_01/05/index.html

免疫抑制細胞を減少させるシイタケ菌糸体の研究 免疫を無力化させる免疫抑制細胞の異常な増加を防ぐには?
http://www.gsic.jp/immunity/mk_01/04/02.html 

 免疫抑制状態を改善する「シイタケ菌糸体」 がん患者さんの免疫状態が、治療の成功に影響する免疫の最新研究
 http://www.gsic.jp/immunity/mk_09/03/index.html

がんのサプリメントを選ぶ際の2つのポイント サプリメントの選び方の正しい基準
http://www.gsic.jp/alternative/supplements/index.html

補完として効果があるのでは?と言われるものがあるいっぽうで

健康食品には、進行抑制・改善、治癒、症状改善の効果があるか 健康食品を安易に使うことは勧められない
http://www.gsic.jp/alternative/alt_05/index.html

むやみととっては体に毒というようなものもあるようです。


知人の子宮頸がんのサバイバーはアガリスクをずっと飲んでらしたそうで、私と同じ病期リンパ節転移ありなどでも10年無病生存していらっしゃる事を考えると、やはり効果あったのかなぁという気がします。ただし、サプリメントで治るということは絶対無くて標準治療の効果を上げるために使うとおもう事が大事なようです。

薬剤師さんは化学療法とともにこういうサプリを摂取することについては懐疑的で、むしろ患者本人の状態を悪くすることを恐れていらっしゃいました。

このあたりは患者本人の自己責任でとしか言えないですが、世の中にはぼったくりサプリを売りつける会社もありますけれども、それほど値段も高くなく、飲む事が苦痛でなく、きちんとした製薬会社のものをつづけられそうならやってみる価値はあるのかなと。

これもまた友人Mさんの言葉ですが。


キノコ系のほかにコンブのエキスが補完療法につかえるのではないかという記事を読んだことがあります。九州大学の研究ってふれこみだったのですが、九州大学医学部ではそんな事きいた事無い!って言われた人のブログも読みました。

研究は医学部じゃないんですね。

フコイダンによるガン抑制機構の解析
【農学系 農学研究院 遺伝子資源工学部門】 白畑 實隆 http://www.gsic.jp/alternative/alt_05/index.html

そりゃ知らないはずだ。



エビデンスのあるがんの治療方法

いままでいろんな人の闘病記などを読んできましたが、皆さんそれぞれに闘うためにいろんな事をされているのですけれども、いざ再発、転移等となった時の指針等が無くてただひたすらがんばってる!闘っている!っていう文章だけになってしまっています。

それはその人にとってとても大事にな事だとおもうんですけれども、私の欲しい情報とはちょっと違う。

私はみなさんがどんな風にして自分の為の治療方法を選択したかが知りたいのです。
そう思う人ってきっと私だけじゃないはず。


先日
心配しないでいいですよ再発・転移卵巣がん
という本を買いました。心配しないでいいってかいてあるんだからいろんな治療法がかいてあるんだろうっていう思いからです。
しかし、残念ながらインターネットで得られた情報以上のものは書かれておらず、結局「標準治療が終わったらあきらめるのも一つの手よ」ってことで大変がっかりしました。
この本を書かれた先生のいらっしゃるガン研有明では術後の予防的照射はされていないようなので、ガン研で手術された方なら「心配しなくていいですよ」であるとは思います。

そのあと
がん「余命半年」からの生還―患者と家族のための実践マニュアル
という本を買いました。
こちらは子宮頸がんから9度の再発転移を乗り越えて完全寛解されたかたの本です。
具体的な病院名等は出されていませんが、2度の余命宣告から自分と家族の力でいろんな治療方法を探し出されています。
闘病が2002年から2007年で書かれたのが2009年と若干情報が古いところもありますが、多いに参考になる事が書かれています。

この本を読んでよけいにがん克服の為のエビデンスのある情報をまとめていくことって意味があるとおもい、これから先のブログは自分の気持ちもそうなんですけれども、情報にも重点を置いていきたいと思います。

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がんの治療というと、手術、放射線、化学療法が三大療法といわれ、標準治療とされています。

それ以外の温熱療法、免疫療法などは民間療法に近いのか?
先日のブログにも書いた通り、そんな事はなく、じつは先進医療だったり保険適応だったりするのです。主治医もそんなことはしりませんでした。

再発転移したがんは一般的に治りにくいといわれています。
それは標準治療だけしかやってない場合です。
すべての人が温熱や免疫療法で完治したかと言えばそんな事はないです。
しかし、標準治療の効果を上げる事が期待できるならそれはやってみて損は無いはず。正直にいえばひょっとしたら奏功せず死ぬ事も考えてはいますが、すべてを遣り尽くしてからならきっと家族のものも私も後悔は無いと思うのですよね。その為にもいまやれる事はすべて一度にやるべきかなと。

友人Mさんがいった「鉄は熱いうちに打て」の言葉通り、患者自身の体力があるうちでないとできない事も多いです。これがダメなら次、といっていては間に合わなくなってしまう。再発転移がわかったらそのときにできる最大限の力で叩くくらいの意気込みが必要なのかもしれません。

▶独立行政法人国立がん研究センター

温熱療法
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/hyperthermia.html
免疫療法
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/immunotherapy.html


▶がんサポート情報センター

温熱療法
http://www.gsic.jp/other/ot_03/
免疫療法
http://www.gsic.jp/immunity/index.html

▶厚生労働省

先進医療
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan03.html
実施機関一覧
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html




2013年5月16日木曜日

入院してました/そして再度闘うために

再発告知の翌日にも診察があったので出かけたのですが、
その日は朝からちょっと動いただけで心臓ばくばくいうし、何かおかしいなぁと思ってました。

家の前までタクシーに来てもらって、病院に到着、なんとか血液検査やらすませたものの、外来の窓口にいくまでに2回以上途中のベンチに座って移動する始末。

はい、貧血でした。
血尿で貧血。

診察室に入るなり主治医
「はい、入院して輸血ねー」

ヘモグロビンが5しかなかった。
そりゃ入院にもなる訳だ。

義母やら息子やらに事情の連絡をして、輸血。

しかし、出る方が多いらしくて5単位輸血してもらってもヘモグロビンは減る。
血尿を押さえるのに泌尿器科受診し膀胱洗浄、24時間持続灌流やってみたのだけども出血はとまらず、GWの後半4日の休みを挟んで休み明けて下半身麻酔、電気メスで腫瘍部分を焼いてかさぶたを作って止血という方法をやってみる事に。


されど、微妙な出血は続き、みょうばん水での持続灌流で止血。

入院してからこのときまで婦人科の主治医、泌尿器科の先生、看護師さんたちの顔に「危機」っていう文字がずーっと出ていたのがこの辺りですこし薄れてきた。でもまだまだ皆さんの顔が柔和になってないので、ヤバいんだろうなっておもってました。

だいたい、この出血が止まらないと薬剤師さんも泌尿器の先生も抗がん剤GOだせないっていってたし。

抗がん剤できなかったら死ぬしかないですから。


その手術の翌日婦人科の主治医も泌尿器科の先生も懐疑的だった放射線科の受診を希望して放射線科で動脈塞栓の提案を受けました。


受診は動脈塞栓というよりもう一度放射線がかけられないか、治療というよりも止血のために、ということだったのですけれども、それはむしろ出血を促す場合もあるので塞栓どうだろう?っていうことになったのです。

泌尿器の方からは出血止める為に尿路変更いわれていたりしていたので、それは今の状態で冗談じゃない!っておもってたので、塞栓術やりたいです!と

そしてその次の日に塞栓術を受ける事になりました。主治医決断はや!
主治医もうちょっとプライドとかあったりするのかな?とおもったけども、
「自分の持ってる手は限られてるけど、関係各所と連絡してより良い方法は考えられるから!」っていって速攻で動いてくれるのはすばらしい。一時この病院で手術ってよくなかったのかなぁ?なんて思ったりしたけど、そんな事なかった。

温熱の方の紹介状もさくっと書いてくれたし、今は標準治療だけでやってく時代じゃないから、自分で良いと思ったところはどんどんいくべき!紹介状なんていくらでもかくから!っていってくれたし。


塞栓術は途中おしっこがつまるというトラブルがあったものの(災い転じてというか、ちょっと詰まったおかげで膀胱が張り、造影剤撮影のときに動脈がよく見えたそうで)無事塞栓完了、ぴたっと止血できました。

なんと忙しかった先週。

5/1に入院
5/7に電気メスでの凝固術
5/9に動脈カテーテルでの塞栓術

そして無事一回目の抗がん剤を5/13に投与でき、5/14に退院しました。

やれやれ。
告知からの毎日がジェットコースター!そして、

退院の日に外来ケモ室に顔をだしたのですが、
「正直どうなるだろうと思ってた」
って言われました。だよねー。私もそう思ってた。
でも、退院の日には各先生、看護師さんたちの顔が穏やかになってて安心した。
あー、私は大丈夫って。

入院中各先生が顔をだしてくれるんだけども、みんな私の膀胱に向かって拝んでいくんだよねー。「どうかコノママ落ち着きますように!」
毎日毎日拝まれ、なでられ、お医者様も神頼みするような事あるんだなーって思いました。

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さて、告知の日めっちゃ凹んでました。
だって再発して寛解した人のブログなんかにはであってなくて、むしろ1年程度で死んでしまう人のばっかり読んでたから。
ああ、もう私は終わりなんだな。

そんな風に思ってました。

そこでガツンと「鉄は熱いうちに打てですよ!」とカツをいれてくれたMさん、そしてそのMさんを紹介してくれたmさん。お二人には感謝してもしきれない。

いまもう一度がんばろう!って思えるのはお二人のおかげです。

そして、おかげさまで死ぬ気しない。
治るというイメージしかわいてこない。
これ結構重要かも。

Mさんのおかげで目が覚めたわたし。
じゃぁこれからどうやって治療していく?

標準治療はまだ一応のこっています。TC療法という化学療法です。
しかし、これの奏功率は40%前後です。完全奏功と部分奏功あわせた数字だそうですが悪くはない。しかし、さらに生きていく確率を上げる為にこれを補完するのにはどうすればいいか、ってことで温熱療法を受ける事にしようとおもいます。

温熱療法ってわたしも民間療法に近い治療方法なのかな?と思っていたのですが、なんと健康保険の対象なんです。ってことはエビデンスがあるから保険適用ってことですよね。私まったくしらなかったし、主治医も知らなかった。保険適用って教えてくれたのはこれまたMさん。

温熱療法っていうのは、腫瘍部分の温度を上げてやることで放射線や化学療法の効果を増大させる事ができるそうなのです。およそ1.5倍から2倍程度効果を上げる事ができるそうです。しかも、膀胱は温度があげやすい場所なのだそうでこれもかなり効果が期待できるのではとおもっています。

受ける場所も重要かなってことで、これまた別の知人からの情報で大阪では一番温熱療法での論文を書いている施設に決めました。

もつべきはやはり友達だねぇ。こういう情報をすぐに提供してくれる友達がいてほんとうにありがたい。自分一人じゃ探せない事も多いし。

18日にその施設受診して、免疫療法も含めての今できる最大の治療方法を提案してもらおうと思っています。

免疫療法はこれも怪しい感じがするのですが、なんと厚生省の先進医療になっているのです。ただし、厚生省に認可されている施設だけが「先進医療」として認められているだけでほかの施設でもたくさんやっています。先進医療として認可されている施設での治療であれば保険会社の先進医療特約の給付対象になります。

残念ながら私の通える範囲での先進医療としての免疫療法をやっているところは岡山県の川崎医大くらい。

免疫療法と温熱は同じ施設でやった方が良さそうな感じでもあるので、ここま給付金をあきらめて温熱と同じ施設でうけようかなと。


ちなみに私は止血の為に塞栓術をうけましたが、肝臓がんなどでは治療の為に動脈塞栓をすることがあるそうです。
腫瘍は動脈から栄養を取る為に新生血管をつくるそうなのですが、肝臓の場合はその動脈が限られていて塞栓しやすいそうなんです。そして、栄養補給をたたれたがん細胞は死に、がんが治る事があるそうです。

じゃぁほかの場所はどうかというとなかなかそこまでいく事はむずかしいらしいのですが、縮小が見込める場合もあるそうです。大阪の関空近くには標準治療ができなくなった患者さんのQOLをあげる為に塞栓術を専門にやっている病院があります。

また、なんと大阪医科大学では膀胱ガンの治療に塞栓術をつかっています。
http://www.osaka-med.ac.jp/deps/uro/html/special.html
塞栓をしてそこに抗がん剤を入れるという方法なのですが、これで膀胱摘出しなくてもすむ患者さんが増えているそうです。

私とはちょっと違いますが、膀胱の腫瘍からの大きな出血のおかげで塞栓術をしたことがこれからいい方向に向かうきっかけになったようなそんな気がしてなりません。