2012年11月4日日曜日

告知の日

2012/10/15

私の48回目の誕生日の翌日。
かなりドキドキしながらクリニックへ向かった。

この週、ほんとにたまたまなんだけれども欧州単身赴任中の相方が帰国していて、こんなことなのでクリニックで検査をしている、その結果が今日出ると言ってあった。

相方は会議中だけども、結果が分かったらメールしてっていって出勤して行った。

クリニックの受付に向かうとなんと、高校のPTAで一緒の人が。ちょっとドキッとしたけどもにこやかに挨拶。

最初きた日よりも待ってる人がすごく少なくてどうしたんだろうなー?と思っていたのですが、どうやら私の為に大幅に予約の数を減らして時間を取ってくださっていたようです。

そして診察室に呼ばれて検査結果を聞きました。

細胞診クラスV(SCC 上皮偏平癌細胞を認める)みたいな事が書かれていた結果の用紙をもらいました。

あー、癌なんだー、私。やっぱりね。でもなんで私が?そんな思いが頭の中をぐるぐるしました。

初診の日からこの日まで多分そうかもとおもっていたのでさんざんこの病気の事を調べてました。上皮偏平癌は腺癌と比べて予後がよいとかそういうやつ。なので上皮偏平癌なのか腺癌なのかがこの細胞診で分かるのかどうかを何度も先生に確認しました。

闘病ブログ等では組織診をしてからはじめて癌の組織型が分かる事が多かったのですけれども、私の場合はすでに細胞診の段階で上皮偏平癌の細胞がでちゃっていたので、多分ほぼ間違いないと思うよ、と言われました。

それでひょっとして腺癌なのかも?と思っていたので少し気持ちが軽くなりましたが、次の病院で組織診をしたら線上皮偏平がんなんて事もあるかも、、、とまたよけいな事を考えたりもしました。調べ始めたら悪い方へ悪い方へと考えが行っちゃうもんなんですね、、、。


実は初診の日にもし紹介してもらうことになったらうちから近い府立の総合医療センターみたいなところにして欲しいです、って言ってあったんです。でも、いろんな闘病ブログをみたりしているうちに、これって治療先を簡単に決めてしまえるほどの病気じゃないんだと気がついて、じゃぁどうしたら良い病院にあたるだろうか?自分の納得いく病院にあたるだろうか?と考えた末に、クリニックの先生に「ご自身の奥様をこの病気で託すならどこを選びますか?」って聞いてみました。
自分でもなかなか気が利いた質問だと思いました(苦笑)

そうすると先生はご自身が開業まで努めていた病院の名前と(クリニックのwebサイトの自己紹介のところに書いてありました)、もう一つN病院という名前を挙げられました。

このN病院、この時まですっかり忘れていましたが20年以上前微熱が続いてなかなか体調回復せず、そのときつとめていた会社の女性の先輩に「婦人科系ならN病院がいいから言って見れば?」といって勧められた病院で、通った事があるのです。

その時は婦人科系がいいよといわれながらも内科での受診だったのですけれども。

その事を思い出し、また、この病気で手術の上手な先生はどなただと思いますか?とクリニックの先生に聞いたところまたもやN病院の部長先生という答えが返って来たので、これはもうここしか無いとおもってN病院の紹介状を書いていただき、部長先生の診察日にクリニックから予約を入れてもらいました。

予約の確認と紹介状を待っている間に待合室で座っていましたが、例のPTAで一緒の方がなんだかちょっと落ち着きないかんじで、できるだけこちらを見ないようにしているのが分かってちょっと申し訳なかったかも。

こういう時って当事者よりも周りの人が以外と困っちゃう事もあるものなのかもしれませんね。

待つ事20分くらい。

紹介状等一式もらってクリニックを後にしました。
紹介状をいただくときに、「N病院で取りきれたと思ったらこちらに返されるかもしれません」と言われました。その言葉が「そんなに病期がすすんでる訳じゃないから」って言われているような気がしてちょっとほっとしました。
ぶっきらぼうな感じの先生でしたが、こちらの心配している事を根気よく説明してくださってほんとによかったです。

相方へは紹介状を待っている間に「癌だった」っていうメッセージを送っておいたので、これから先の治療計画が立ってない状態ではありますが、会社へも看病の為に手術の日前後の休暇を取る事等を事前に連絡してくれたようです。(ありがとうね。)

今は一通り検査がおわって、来週から術前検査と自己血採取になるんだけれども、今思えばこの告知までの時間が一番気持ちがしんどかったかも。

mixiの日記にさんざんいろんな事を書いたし。




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